奄美地方梅雨明け!
(6月20日火曜日 晴れ)
朝からいい天気になりそうな予感のこの日。ホテルの窓外には青々と輝く海が広がり、奄美にいることを改めて実感します。瀬戸の灘の寝ぼけ顔と青い海を交互に見ながら朝食を済ませると、大雑把に一日の予定を立て、いざ出発!
とりあえず近場から奄美の雰囲気を味わおうということで、車を走らせること約5分。左手に集落が見えてきました。「蘇刈(そかる)」です。日差しを反射する銀色の屋根が目にまぶしい!
背丈ほどの石垣が続く細い路地の間に足を踏み入れると、なんだかそこは別世界のよう。ひっそりとしていて人の気配が無く、けれどその空間の隅々まで人々の生活の香りが漂っている。強烈な日差しと暑さの中、ふわふわとさまようように歩いていると、時間の感覚が無くなっていきます。そして路地を抜けると、そこには静かな海が横たわっていました。身も心もゆったりとした時間の流れにのまれていきます。この小さな集落の外側を囲む山の斜面からは、迫り出すようにソテツが群生し、そこにえもいわれぬ男性的な力強さを感じました。
再度車に乗り込み、走ること約10分。今度は「嘉鉄(かてつ)」の集落に入りました。雰囲気は蘇刈と似ていましたが、こちらは大きな家が多く、学校や幼稚園などもあり、人の姿も見られました。そしてちびっこ達がお昼寝する幼稚園の脇をすり抜けると、樹々の間から、息をのむようなエメラルドグリーンの海が広がっていたのです!私たちはしばし呆然として、そこから動くことができませんでした。しばらくして人のよさそうなおじさんが歩いていたので挨拶し少し話をすると、私達をおうちに招き入れてくれました。おじさんはバイクに絵画に音楽にととても多趣味で、中でも特に釣りがお好きらしく、大きな魚拓が何枚も壁に飾らていました。奥様は日本舞踊の先生をなさっているそうで、2階にはスタジオも完備!極めつけにコレクションの貝殻の数々を大事そうに見せてくださり、お土産にそのいくつかをいただいてしまいました。なかなかおもしろいオジサマで、いい出会いでした。
そんな嘉鉄を後にし、「清水(せいすい)」へ向かう途中でした。山の中腹で、これまたきれいな海が眼下に広がっているのが見え、車を止めて見下ろすと、それは魂を抜かれそうなほど美しい光景でした。萌える緑の向こうに、気の遠くなるようなブルーのグラデーション。さらに空の青が海面に映りこみ、自然の織り成す圧倒的な色彩に、私たちは言葉というよりため息をつくばかりで、ひたすらカメラのシャッターを切るのでした。
清水を越え、ようやく私たちは「古仁屋(こにや)」の町に到着できました。ここは事務局長ツルの地元でもあります。ついつい若かりし頃のツル局長の姿などを想像したりして。今回ツル局長と一緒に来れなかったことをちょっぴり残念に思いました。
ここで遅いランチをとり、次に目指したのは、瀬戸内町や加計呂麻島が一望できる、高知山展望台。山道をぐんぐん登り、瀬戸の灘のドライビングテクニックも一段と冴え渡ります。
螺旋状の展望台からは、大島海峡がドーンと見渡すことができました。西に傾いた太陽の日差しが、ますます強くギラギラと照りつけ、海面に反射し、豊かな色彩というより、強烈な光と影のコントラストが印象的でした。
そしてこの日、奄美地方の梅雨明けが発表されたのでした。