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トトロの森〜犬田布岬(徳之島)

「工房海彩」で夕方まで話し込んでいると、池村さんが「犬田布岬の夕陽はすごいよ。あそこで残照を見るのも好きだな」という話が出ました。お話を聞くと、犬田布岬に沈む夕陽は絶対見なくちゃという気になってきました。もし夕陽を見るなら今日しかチャンスはありません。時計を見ると夕陽が沈むまで、あと2時間を切っていたため、すぐに犬田布岬へ向かうことにして、お暇を告げると「それなら、途中の『トトロの森』も見てみると面白いよ」と教えてくれました。『トトロの森』という名前にそそられます。犬田布に行くのが、ますます楽しみになってきました。

犬田布へ到着したころには、空はだんだん夕焼け色に染まりつつありましたが、まだ太陽が沈むまでの時間は残っていました。明るい内に、岬へ向かう途中にある『トトロの森』に立ち寄る余裕はありそうです。
平坦な畑地の多い犬田布の集落に入ると、ポツンポツンと立っている木々が、もう既にトトロの世界を醸し出していて、そのどれもが『トトロの森』のように見えました。一体どこが本当の場所なのか、一目では分からなかったたため、通行人のおばさんに場所を聞いてみると「みんなあそこをトトロの森って呼んでるみたいよ」と、道路から畑へ入る小道の先に見える、こんもりとした小さな森を指差して教えてくれました。


どの森かが分かれば、迷うようなところもなく、簡単に行くことが出来ます。
この『(通称)トトロの森』は、口コミやインターネットでいつしか有名になった観光名所で、周辺には観光案内もなく、看板なども立っていません。つい先ほども東京から観光に来た人が尋ねてきたと聞きました。結構インターネットで調べて訪れる人は多いんですね。







小さな広場を囲むように、大きなガジュマルの木が枝を広げて立っている。この曲線を描いて伸びる木は、トトロというより、妖怪(ケンムン)が出てきそうな雰囲気




この森で涼んでいたおじさんが、ソテツを抱き込むガジュマルを教えてくれた




『トトロの森』から岬までは数分で到着しました。岬の先に見える太陽はちょうど水平線に沈むところで、車を止めるとすぐに岬の先端に向かいました。展望スペースには、黙って夕陽をみつめるカップルが一組、岬には釣り人が数人いました。






『犬田布(いぬたぶ)岬』
奄美十景の一つにもなっている、徳之島の南西部(伊仙町)に位置する岬です。琉球石灰岩の海食崖が続き、切り立った断崖に砕ける怒涛と、絶壁の遠望、自然に生える高麗芝のスロープ地帯と合わせた雄大な景観が眺められる景勝地です。この岬手前にあるミヤトバル海岸一帯は、ミランジュと称する約2億年前の玄武岩が見られるほか、旧石器時代に使用された尖頭器(石のナイフ)が出土する洞窟群があり、天然の塩田も残っていて今も使用されています。
第二次世界大戦中の昭和20年4月7日、沖縄に上陸したアメリカ軍を「玉砕」するため水上特攻部隊とし出撃した「戦艦大和」が、この岬の沖で撃沈されたといわれていたため、戦没者を祀った慰霊塔が建立されました。ただし、実際に撃沈されたのは、(九州)鹿児島県の坊ノ岬沖で、海中に沈んだ「大和」も発見されています。
毎年4月7日には、この地で慰霊祭が行われます。



夕陽が沈んでしまうと、いつのまにか釣り人もいなくなり、岬には私一人だけとなっていました。岬の先の慰霊碑の前で、たった一人でポツンと立ち尽くしていると、なんだか厳粛な気持ちになってきました。たとえ沈んだ場所がこの岬沖ではなくとも、死を覚悟して沖縄へ進撃していった少年を含む3,000人余の乗組員たちの尊い命は、特攻のさきがけとなり海底深くに散っていったのです。私は碑を目前にして、挙手の敬礼をすると、平和の誓いを唱えました。頭の中はもちろん「Close Your Eyes 瞳を〜 閉〜じれ〜ば〜 希望へ駆け昇るあなたが永遠に生きてるー」が流れていました。

芝の上で月を眺めていると、すっかり暗くなってしまい、急に一人きりが怖くなって、急いで荷物をまとめて車に戻りました。
母間に戻れば、ジミーさんやマエダさんがいつものように堤防でビールを飲みながら待っていてくれると思うと心強くなり、「トトロの森」のガジュマル近くでケンムンを見てみようと道草をしながらジミーさんに電話をすると「ケンムンよりもまじゅん(ハブ)が出たら危ないから、早く帰れ」と言われ、今度はハブが怖くなって真っ直ぐ帰ることにしました。



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コメント

犬田布岬の夕日をみたのは????????で母??が??くなった時です もう島には??るあてもないけど 島での??い??はいつまでもきれいにのこってます ??しぶりに静かな??分になれました ありがとう

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