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母間での最後の夜(徳之島)

この日も母間に戻ると、ジミーさん、お隣のマエダさんと一緒に「天然のビアガーデン」でお酒を飲みました。お二人に、たくさん徳之島のお話を聞かせてもらい、家に帰ったのは深夜の0時でした。
寝支度をしていると、塀の向こう側の通りからマエダさんが「スイカ食べる?」と声をかけてくれました。私は、今年最初に口にするスイカだったため、喜んでいただくことにしました。
マエダさんが持ってきてくれたのは、お父さんの畑で取れた『母間スイカ』でした。ビールをたくさん飲んでお腹がパンパンだったはずでしたが、小玉スイカのように小さなスイカで、一気に食べてしまいました。

スイカを食べ終わると、マエダさんがポケットから綺麗に磨かれた小さな貝を差し出し、「まだ未完成だけど」と言って、私にプレゼントしてくれました。それは、前日の夜に、これから磨くと言って見せてくれた小さな貝でした。昨日の夜は、ただの貝殻にしかみえませんでしたが、一日かけて手で磨いてくれたという貝は、とてもきれいな輝きをみせていました。この日、池村さんの工房で貝を磨くには、すごく手間がかかることを知った私は、この心のこもった贈り物を大変ありがたく受け取りました。しかも、マエダさんが人にあげる貝は、これが始めてだといいます。
「後は自分で磨いて」とマエダさんは言いましたが、私はこれ以上手を入れる必要はないと思い、これで「完成品」とすることにしました。

その後、3人でこの貝を使って、いろいろな飾り方を試しました。
ジミーさんは、浜で拾ってきた貝殻やガラス片を並べたり、ワイングラスに貝を敷き詰めて載せてみたりして、まじまじと眺めます。真夜中に、男3人が貝殻を使って真剣に「こうすると綺麗だな」「こうしても綺麗だ」なんてやっていると、こっけいに見えるでしょう。でも、ジミーさんもマエダさんも、自然の美しさに素直に反応できる心の豊な人たちなんですね。

寝る前にジミーさんが持っていた、関東天城町会の会長・大吉平造さんが歌う「徳之島全島口説」のカセットテープを聴かせてもらいました。「徳之島全島口説」は徳之島の集落を地形・名産・気質などの特徴を交えて紹介していく歌です。例えば「山(さん)の村は、美人(きょらむん)が沢山いて、美人を抱き易い」なんてことも歌われます。現在の様子は、この歌にそぐわないこともありますが、実際に今も山(さん)には美人(きょらむん)が沢山いらっしゃるそうです。ただし、山(さん)に行けば女性を抱き易いのかどうかは分かりませんので、男性諸君はご注意を。
シンプルなシンセサイザーの音と、とぼけた味のある大吉さんの声が妙に心地よく、眠りにつく前にちょうどよい曲でした。

大吉平造さんが歌う「徳之島全島口説」がコチラのサイトで聴けます


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コメント

山の土地は、よく肥えていて、作物
がよくとれ娘が農作業を手伝はなくとも十分にやっていける。
で、色の白い手のきれいな美女が多いという話を聞きました。

憂唄さんのご指摘のように、土地も肥え、港川や後浜川の下流域に集落が形成していたため農業用水にも恵まれて作物が育ちやすかったのでしょうか。
女性が農作業をしないため、色白で手がきれいな人が多いというのは納得できますね。(もちろん日焼けした女性も健康的で美しいと思います)


徳之島町の山(さん)集落は、町の北部の太平洋に面する農業地帯です。北は金見(かなみ)、南側は花徳(けどく)と境をなしています。今はサトウキビを中心とした農業が盛んですが、昔は水田地帯が発達していたようです。

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