いざ相撲の聖地・両国国技館へ -隆乃若引退記念大相撲-
奄美は大変相撲が盛んな地域で、集落ごとに土俵が残っており、十五夜祭りでは奉納相撲も盛んに行われていることから、幼い頃から相撲に触れて育ちます。
そんな奄美では当たり前のように行われている相撲を少し体験してみないかと、「島力」の事務局長岸田さんのはからいで、両国国技館に誘われたのです。
昔の日本には、村々に必ず土俵があったそうですが、現代は、未だに土俵が残っているという地域は少なくなり、奄美などの一部の地域でしか見受けられないそうです。
そのため、今の日本にはなかなか相撲を身近に感じて育つ環境にありません。
関東で育った私も、相撲といえば両国の国技館ぐらいしか思いつきませんでした(実際は、関東にもいくつか土俵があり相撲行事は各地で行われています)。
そのため相撲観戦というと、ついつい敷居が高いものだと思いがちなのです。
引退大相撲といっても、ただ断髪式を行うだけでなく、幕下〜幕内までの取り組みも行われるんですね。
本場所以外で行われる、トーナメント相撲、親善相撲、引退相撲などは花相撲といって、相撲甚句や初切(しょっきり)などの伝統芸能も披露されるんです。
初切(しょっきり)とは、相撲の取組の前に決まり手四十八手や禁じ手を紹介するために、そっぷ型(痩せた力士)とあんこ型(太った力士)の二人がコンビを組み相撲の禁じ手を面白おかしく紹介する見世物で、相撲ファンにとても人気があるそうです。
両者がお互いの頭を擦り付けあったり、力水を吹き掛けたり、たてみつをつかんだりする姿をみるたびに観客から大歓声が上がっていました。
こうして、断髪式の厳粛なムードと、明るくコミカルな演目でメリハリをつけ、楽しく観戦できるように工夫されているんですね。
やはり本物の土俵を目の前にして観戦する相撲とテレビで見る相撲とでは迫力の差は歴然。
ただのスポーツ観戦とは違い、のんびりと落ち着いた雰囲気で観戦する相撲の醍醐味を少しだけ味わい、相撲が身近になったような気がしました。